2009年12月 5日

ラブ・アクチュアりー

ラブ・アクチュアリー [DVD]

Love Actually 

2003年  イギリス

監督 脚本 : リチャード・カーティス

出演   ヒュー・グラント  リーアム・ニーソン、 エマ・トンプソン  アラン・リックマン
     コリン・ファース キーラ・ナイトレイ  ローラ・リニー  ローワン・アトキンソン

 

この映画でちょっと気分が凹んだ後で見る映画はこれ!

2003年公開の楽しい楽しい作品です(淀川長治さん風に)

顔を知っている豪華な配役が次々に二人セットでラブラブ。
ヒューグラントはこともあろうにイギリスの首相で秘書に一目ぼれで悩み、息子の初恋の応援で頑張るリーアム・ニールソン。弟の嫁さんに恋していたり、往年のロックシンガーがカムバックしたり、まぁ笑ってばかりでない、ちょっとうがった話もある。タダ並べてだけではないお話には、それぞれ暖かさがあってドタバタにならない秀作、ほのぼのとした後味がいい。


これとニ作品を見ると、人生は見方しだいで大きな喜びや救いもあるのだと思えます。

 

★★★★

 

2009年11月12日

イースタン・プロミス

イースタン・プロミス [DVD]

監督 デヴィッド・クローネンバーグ

出演 ヴィゴ・モーテンセン 、ナオミ・ワッツ 、ヴァンサン・カッセル 、   

        アーミン・ミューラー=スタール 、シニード・キューザック

 

どこか変なところもありますが、、傑作を作る監督の作品。 やはりどことなく変わった映画でしたが、イギリスの風景がにじむ上品さと、バイオレンス・アクションと、うら寂しいながら暖かさがミックスした、味のある作品。刺激的な残酷なシーンもあってR18指定。でも、慣れもあってか驚かないで見終わることが出来た。 サウナでの ヴィゴ・モーテンセンの全裸のファイトシーンにも驚かず、ナオミ・ワッツは綺麗で、ヴァンサン・カッセルの哀れなホモぶりもよかった。音楽はこれまたとてもよくて印象的でした。

 

 EASTERN PROMISES   2007年  イギリス=カナダ ★★★★

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [DVD]

監督  ガイ・リッチー

製作 マシュー・ヴォーン

脚本  ガイ・リッチー

撮影  ティム・モーリス・ジョーンズ

音楽  デイヴイッド・ヒューズ ジョン・マーフィー ニック・モラン

出演  ジェイソン・ステイサム ジェイソン・フレミング デクスター・フレッチャー     

         スティング スティーヴン・マッキントッシュ ヴィニー・ジョーンズ

 

「スティング」「ファーゴ」のような作風で「処刑人」のようなそこはかとない可笑し味が加わっていて、28歳の監督の作品とは思えない、切れのよさと少々ボケた味のあるセリフ、ストーリー展開で最後まで笑わせて楽しませてくれる。若手俳優も揃ってうまい。イギリスでコーエン兄弟を見つけたような感じかした。 大まかに3つのグループの麻薬と金を巡るどたばた。それに取立て屋(これが又面白い)と不良仲間のお父さんもからんでいる、コレがどことなく笑える。

* * * 

2万5000ポンドずつを投資した4人の不良仲間が、計10万ポンドを元手に、賭けに強いエディに運を託したのですが負けてしまう、その上、口車に乗せられて借金までしてしまい、1週間以内に返さないと指をつめると脅かされるしまつ。 うまいことに4人のたむろしている部屋は壁が薄く、、麻薬を育てて大もうけをしている仲間を襲うという話が聞こえてくる、そこで、先に行って金を強奪、返済したのはいいが、蛇の道の道は蛇、盗んだことがばれてしまって。と、その大金をとったり取られたり大騒動になります。不良組は運よく生き述びてこれで返済できるというので祝杯を上げ、部屋にかえって仰天、部屋にある大金入りのバッグを巡って、入り乱れての戦いの果て、みんな死体になってしまっていた。部屋に残っていた金の入ったバッグを掴んで大喜びだったが。

* * * 

強盗計画の折に手に入れた旧式の銃が名品だったり、取立て屋が子供連れで、仕事を手伝わせながらしつけに厳しかったり面白い。 最後も気が利いている。

 

 Lock Stock & Two Smoking Barrels   1998年  イギリス ★★★★★

2009年7月 1日

スラムドッグ$ミリオネア

スラムドッグ$ミリオネア (ダニー・ボイル監督) [DVD] 監督 : ダニー・ボイル
脚本 : サイモン・ビューフォイ
出演 : デーヴ・パテル
アニル・カプール
イルファン・カーン、
マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント

アカデミー賞で8冠を得た作品、問題の受賞作ということでも分るように、映画好きでなくても時間があれば見てもいい、文句無く万人向けの秀作だ。インドのムンバイ(旧ボンベイ)のスラムで育ったジャマールという子供に、運命の女神はどう微笑んだか。

* *

ジャマールは 雨の中で独り震えていたラティカという少女に一目ぼれをした、幼い初恋は大人になっても記憶が薄れることがなかった。生き別れになった少女を探し続けているが、ジャマールのようなスラムの孤児たちは過酷な運命の中でしか生きるすべはなかった。探し当てた彼女は地域のボスに踊り子として働かされていたが、ラティカもジャマールを忘れてはいなかった。
またも行方の分らなくなってしまったラティカを見つけるために、テレビのクイズ番組に出ることにした。教養もないスラム育ちの青年に答えられるのかという周りに反して、順調に勝ち進み、残る一問を正解すれば2億ルピーを得ることが出来る。というところで逮捕されてしまった。分るはずがない問いに正解するにはどんな手を使ったのかと言うきつい取調べが続く中で、彼は過去の生活を語り始めた。生きるためにさまざまなインチキ商売をし、その中で仕入れた知恵やタイミングのいいシーンや会話を記憶していた。この話でクイズの回答がなぜ正しかったのかが次第に明らかになる。
そして 最後の一問はどうなるのか。勧められてもドロップアウトを潔しとしなかったジャマールに人気沸騰。国中の人がテレビに釘付けで大騒ぎ。

* *

まるでおとぎ話のようなラブストーリの中にインドの現実が挿入され、ジャマールのパワフルな処世のうまさや、親をなくした悲劇や、チンピラになった兄のことや、孤児を食いものにするやくざのボス、足を引っ張ろうとする司会者など、過去の出来事やキャラクターがそれぞれ面白い、テンポに乗って話が進んでいく。

イギリスの監督は話をどう納めるのか、最後まで気が抜けない。音楽も緊迫感あり、甘い歌声もありで楽しい。エンドロールのバックはしゃれていて、さすがインドが舞台だったかとビックリする。

ムンバイは旧ボンベイということだが イタリアのポンペイが浮かんで困った。ムンバイという都市は初めて知ったが、過去にこんなスラム街があり、独りで生きているジャマールのような子供たちもいた。彼が成長して、現在のムンバイの町並みが出てくるが、すっかり近代化されてビルが立ち並んでいた。まだ身分制度の名残はあるそうだが「踊るマハラジャ」のインドは今ハイテクで世界を凌いでいるそうだ。
為替相場は日々変わるけれど100ルピーは1000円くらいだと聞いたが、インドで生活するにはどのくらいに使えるのかインドで暮らしたことがないので価値が想像できない、でも残る一問、もしこれを残しても不自由の無い優雅な生活が保障される金額には相違ない。

2009年1月18日

プライドと偏見

プライドと偏見 [DVD] 「Pride and Prejudice」 (2006年 英)
監督 ジョー・ライト
製作 ティム・ビーバン エリック・フェルナー ポール・ウエブスター
出演 キーラ・ナイトレイ(エリザベス) マシュー・マクファディン(ダーシー) 
     ドナルド・サザーランド(父) ジュディ・デンチ(マダムキャサリン)
     ロザムンド・バイク(ジェーン) ブレンダ・ブレッシン(母)
     サイモン・ウッズ(ピングリー)
歴史のあるイギリスという国で、この舞台になる18世紀末には、女性には相続権がなかった。
女の子は出来るだけ裕福な家に嫁がせて幸せな暮らしをさせてやりたいというのが親心、
娘ばかり5人もいるベネット家は年頃になった娘達を前に悩みは深いが、
娘達にすればそれぞれの個性にあわせ未来には裕福さだけではない何かを待つ気持ちも大きい。

*

隣のネザーフィールド邸にピングリーという独身男性がやってきた。挨拶代わりの舞踏会が開かれ、
娘達はみんな着飾って出かけていく。
ピングリーは美しい長女のジェーンに一目ぼれ、だが一緒に来た友人のダーシーは気位も高く人づきあいも苦手で娘達の誰にも関心を示さなかった。
その上自由奔放で知的なエリザベスについて言った言葉を聞いてしまった彼女には大いに反感をかってしまう。
エリザベスは続いてやってきた連隊のハンサムなウィッカムに夢中になるが、彼は昔受けた扱いの酷さをダーシーのせいにして彼を恨んでいた。
それを聞いたエリザベスはますます彼を嫌うようになる。
そうするうちに、ベネット家の相続人だと言う従兄弟のコリンズがやってくる。
彼は娘達の一人と結婚して家族を守ろうと考えていた。
白羽の矢が立ったエリザベスは聖職に在りながら俗物ぶりをひけらかす彼の求婚を即座に断ってしまったので幼馴染のシャーロットが彼に応えて結婚することになる。
突然ピングリーは邸を引き払って去っていきウィッカムも転属しダーシーもいなくなる。
両親は大いに落胆するが、ピングリーを諦められないジェーンは彼を追ってロンドンに行ってしまう。
コリンズの庇護者であるキャサリン夫人を訪ねてダーシーと出あったエリザベスは彼から突然愛の告白を聞き、反射的に断ってしまう。
ピングリーが邸を去ったのもウィッカムに酷い仕打ちをしたのも彼だったが、
暫くしてダーシーからいままでの誤解を解くことが出来る手紙が届いて(このあたリ出来すぎ)
エリザベスの硬かった心のしこりも溶けていく。
彼は総てを丸く納めエリザベスの両親に結婚の承諾を求めに来る。

* * *

典型的なラブストーリーで、最近人気の高いキーラ・ナイトレイを主人公に、ロマンス好きの女性を引きつけようと作られた映画(のように思う)
ロンドン郊外の美しい田舎の風景や優雅な建物、当時の舞踏会の衣装など舞台装置も揃っている。
相手役のマシュー・マクファデンは知らない人だが、しかつめらしい表情と晴れ晴れ笑ったときの笑顔が可愛らしい演技派で、彼のようにイギリスには知らない俳優がいて層の厚さを感じる。
イギリスの俳優と言えば、随分前にティモシー・ダルトンが演じた「嵐が丘」のヒースクリフに感動したが、彼はジェームス・ボンドを二回演じた。
でもボンドの底抜けの快活さを持っていなかった。
適役でないと思ったけれどダルトン見たさに、ボンド役の歴史には残るかもしれないと我慢して見に行った。
やはり二回だけで次のピアーズ・ブロスナンに譲ったけれどブロスナンは洒落たスタイリッシュなボンドで人気が出て随分続いた。
今度は多少違った印象のボンドになるようだ。
何をやってもさまになると定評のある、ジュディ・デンチがチラッと出ているが迫力もあって重し役としてピッタリ。
成り行きを母親に任せて意見を控え、優柔不断に見える父親のドナルド・サザーランドの持ち味も十分生かされている。
余談が長くなったけれど、ジェーン・オースティンという人の原作を映画化したそうだが、美しい映像は楽しめるし、クラシッく音楽を編曲して使っているのも雰囲気によくあっている。
ギクシャクした小さな誤解を繰り返すこともあるだろうと思う恋人の出逢いが情緒深く描かれている。
ありきたりと言えばありきたりの話ながら美しい娯楽映画になっている。