2009年1月10日

インファナル・アフェア

インファナル・アフェア(低価格版) [DVD] 「Infernal Affairs 」(2002年 香港)
監督 アンドリュー・ラウ アラン・マック
脚本 アラン・マック  フェリックス・チョン  
製作 アンドリュー・ラウ
撮影 アンドリュー・ラウ ライ・イウファイ  
出演 アンディ・ラウ(ラウ)  トニー・レオン(ヤン) 
   アンソニー・ウォン (ウォン警視) エリック・ツァン(サム)
   ケリーチャン(リー) エディソン・チャン(青年ラウ)ショーン・ユウ(青年ヤン)

ちょっと好きなトニー・レオンを見るために借りてきた。
ただ最初に見た時は細身のエディソン・チャンが成人してトニー・レオンに
ショーン・ユウがアンディ・ラウになるように思えて青年時代の俳優が混乱した。
エディソン・チャンは「フアイナル ラブ」(これは残念ながらまったく面白くなかった)で一度見たことがあるがショーン・ユウは初めて。
間違わなくても混乱しそうな話なのにここで区別できなくては致命的で、
一度見ただけでは分かりにくくてまた見直してしまった。
でもストーリーは面白く最近の作品では一番の収穫かと思った。

*

マフィアのボスサムに認められたラウは警察学校に入学させられる。
また警察学校でトップの成績を収めていたヤンは、ウォン警視にマフイアの組織に潜入することを命じられ突然退学させられる。
二人は新しい環境の中で次第に認められ重要な仕事についている。
ヤンはサムの側近になり、ラウは作家の女性と婚約中で結婚の準備が進んでいる。
そして10年後に二人は出会うことになる。
二人とも気づかないまま最初の出会いはレコード店だった。
ヤンの情報で麻薬取引があることを知った警察は現場に急行するが、ラウも情報ををマフイアに連絡して逮捕は未遂に終わる。
お互いに情報が筒抜けであったことでどちら側にもスパイがいることに気づき始める。
警察はヤンに、マフイアはラウに内通者を突き止めることを命じて二人の距離は次第に近くなっていく。
情報を持って映画館に行くラウを尾行したヤンは電話が邪魔をして顔を見ることが出来ず、
ただラウの後ろ姿で特徴を記憶する。
ウォン警視がヤンと会うことを知ったラウの連絡で警視はマフィアに襲われて殉職する。
警視の遺品だった携帯電話が内通者に繋がっているのに気づいたラウはついにヤンと話すことに成功し、二人はお互いの存在を確認する。
ヤンがマフイアへの潜入捜査官であると言うデータはウォン警視が保存しているだけであって何の身分保証もなく、
警視が死んだあとは、データを開くパスワードはヤンが知っているだけとなってしまう、ラウはデータを開いてヤンの顔を確認することが出来なかった。電話で連絡を取り、やってきたヤンに聞いたパスワードでデータを開いたラウは総てを削除してヤンの痕跡を消す。
ヤンは歩いていくラウの姿と彼の机にあった書類から彼こそマフイアのスパイであったことに気づき彼の前から姿を消す。
マフィアのボス、サムを射殺したラウは誇り高い警官として仲間に迎えられる。

* * *

マフイアのスパイでありながら善人としての生き方との狭間で苦悩するラウ、
マフイアの生活が染みついてくるにつれ警察官に戻れるという望みの危うさに絶望するヤン。
二人の運命の過酷さが縦糸。マフイアとの攻防に情報を送る二人スパイの駆け引きには緊迫感が盛り上がり、脚本の面白さを堪能した。
所どころ重要な忘れられないシーンがある。
画面はスタイリッシュで物悲しい、ウォン警視の死にあったヤンの驚きと悲しみは深いし、
泥沼の中で使命感を持って生きることだけが希望だった彼の一生も辛い。
狼シリーズも良かったがその後、マフイア社会をテーマにした傑作だと思う。