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イボクサ

秋の山野草

イボクサ
イボクサ
分類
ツユクサ科イボクサ属
季節
種類
撮影日
2004/10
場所
奈良上市
イボクサ(疣草)

田圃の中や畦、池の傍など湿ったところに咲いている。
淡い紅色をした3弁のごく小さな珍しい花で茎は長く伸び、
ところどころで枝分かれして茂っている。
葉はツユクサに似た尖った形で茎を抱き花の下にも一本ついている。
オシベは6本あり、花粉がついている。可愛い花で、
花びらが散ると下を向いて三枚の蕚の中で子房が大きくなっていく。
ちぎると透明な液が出て、これをイボにつけると取れるということで、名前がついたが
今はあまり使われるという話を聞いたことがない。
それにあまりイボというものを見ることもなくなっている。
自然の力よりも即効性のある化学の力を信頼するようになったのか、迷信だったのか。
花の名前に残っている昔の人の知恵に頼ることも少なくなってきた。

2008.12 改