「天才狩り」 ソフィ・ガロワ 文藝春秋
世界中の天才を探すミステリだけれどもう三週間も前から読みかけている「天才狩り」がまだ終わらない。ダメかも。
本屋でパラパラと読んで買ってきたのだが、最初は天才についての薀蓄も背景もとても面白くてスイスイと読み進んだ。
以前チラっと見たテレビドラマで、二人の天才から一人を選ぶ場面があった。(番組名は忘れてしまったけれど)
もう最後に近いらしく話は進んでしまっていたし、このドラマは途中で一度も見たことがなかったので、面白そうだなぁと思ったきりで忘れていた。どうもその話に似ているようで、これが原作かも知れないと思って買ってきた。
上巻が終わった頃、二人の天才が見つかり財団の奨学金をどちらに与えるかということになったのだが、そこでピアニストの少年が誘拐される。その顛末が長くて詰まってしまった。
誘拐事件はいろいろな小説で読んだし映画も見た。
ここに来てその経緯が長いので退屈した、助け出されるのが決まっているという話も面白くないし早く話を進めてほしいのだが、といって途中を飛ばしてしまうのも後で半端な後悔が残るかもしれない。と思うととうとうつかえてしまった。
表紙だって今風に変えてくれれば少しは前向きになれるような。
周りに読みたい本が多すぎる。
嬉しいのに、その本が気になって読了できない本が多い。特に図書館の本に比べ自分の本はいつか読めると思う気持ちの緩みで、積ん読山が高くなる。
何を書いているのだろう。こういう時は誘拐されない天才になりたい。