はないかり 秋の山野草2019.03.10ハナイカリはないかり分類リンドウ科ハナイカリ属季節秋種類花撮影日2004/09場所志賀高原はないかり(花錨)葉を見ると確かにリンドウ科の様子をしている。名前のように4本の距が四方に伸びていてこの独特の形は覚えやすい。距の色は咲き始めは白くて、朝の光りを受けてきらきらと光っている。咲き終わった頃の先端あたりは赤紫に色づいてこれも美しい。花弁は4枚がつぼんでいるが、開くと筒型になって中にシベのようなものが見えた。名前の元になった錨を思わせるような距の先には蜜が入っているそうで、それなりに工夫しているようだ。あまり虫らしいものは見えなかったが。育つ場所によって背丈がさまざまで花の数も違っている。30センチほどもある大きな株もあれば10センチ位で茎にぱらぱらと花をつけているものも見かけた。目立たず騒がず地味ながら距などをつけて密かにスタイルを決めているような面白い花。