フクジュソウ

春の花の一覧表を見てアレ福寿草がないと思った。
道理で福寿と縁がない、コトモナイカ、ささやかなものなら考えようで。

いつか東北地方で土手一面を黄色に染めていたのを見たことがある。
北国に多い花だそうで、長い日本列島の西側で育ったので、
そこで見たのが初めてだった。
雪の中から顔を出して、日の光を受けて黄金色にキラキラと光っていた。
お正月の寄せ植えにされてもうお馴染みになり
めでたい名前も付いている。
我が家の庭でも毎年顔を出すようになった。
細かく切れ込んだ暖かそうな葉の中から
茎を伸ばして先にカップの形に花が咲く。
これで太陽の暖かさを集めているそうだ。
そのためか日が射さないと開かない。
花期は長く、いつの間にか少し色が褪せて一杯に開ききると
どんどん背が伸び30センチ程になる。
そのうち地上部は消えて休眠する。暑さの嫌いな花らしい。