屋敷には植えるものでないという
ほうずきが芽を出した
白い花が咲き
小さな袋の形に思いを膨らませ
固い小さな塊はその中で息をこらしている
ほうずきの禁忌
夕焼けの燃える部屋に土足のまま
雑木林のなか 裸足のままで
赤い炎を両手に包んで
炎色の部屋の中で待っている
つややかな想いの玉に
激しい息吹き込み
奥歯でかみ砕く
ほろにがい大人の時間
詩集「しゃれこうべの笑い」から
屋敷には植えるものでないという
ほうずきが芽を出した
白い花が咲き
小さな袋の形に思いを膨らませ
固い小さな塊はその中で息をこらしている
ほうずきの禁忌
夕焼けの燃える部屋に土足のまま
雑木林のなか 裸足のままで
赤い炎を両手に包んで
炎色の部屋の中で待っている
つややかな想いの玉に
激しい息吹き込み
奥歯でかみ砕く
ほろにがい大人の時間
詩集「しゃれこうべの笑い」から