サイトをSSL化しました。セキュリティアップ!

メリケンカルカヤ

秋の山野草

メリケンカルカヤ
メリケンカルカヤ
分類
イネ科メリケンカルカヤ属
季節
種類
撮影日
2006/10
場所
枚方穂谷
メリケンカルカヤ(米利堅刈萱)

秋の野山でよく目にするこの草はなんという名前だろうと思っていた。
野原では1Mほどに茂ってそよいでいるススキほど綺麗でもないのに、
ところどころ白い毛が光っている。調べてみるとメリケンカルカヤという名前だった。
メリケンなんていうクラシックな名前なのでいつ来たのだろうと思ったら
昭和になってから。案外新しい渡来で、戦後に急速に広がったようだ。
一つの株から叢生した茎(稈)は50センチ〜1Mで、
秋になると葉の間に花をつけて白く長いノギが目立つ。
小さな毛の白い塊が茎の所々に見えているが、
ちぎれた綿でもひっかっているようであまり美しいとものでもない。
晩秋になると全体が茶色く枯れて、春まで残っていることも多いが、
ススキの枯れ後のように力なくなんだかわびしい冬景色になる。
マクロでよく見ると出来た種を守るように毛で包んで健気でもあり、
あまり嫌うと申し訳ないようにも思う。
種が熟すとフワフワと飛んで新しい土地に根付くらしい。

メリケンカルカヤがあるならカルカヤはどうだろうと思ったら、
屋根を葺く萱をカルカヤといい、ほかにオカルカヤとメカルカヤというのもあるそうだ。