ユリノキ

木の上に小さな花を見つけた。よく見るとオレンジの模様も付いている。
もっと近くで見たいと思いながら望遠レンズがないと無理かナァと思っていた。
今年、植物園で咲いていると言うので行ってみたら、思いがけず長い枝が
下がって目の前に幾つも花が咲いていた。早速写して花の構造をしらべて、
可愛い形や色合いを心いくまで楽しんだ。葉は大きくモミジのように切れ込んで
いるが、面白いことに先がくぼんでいる。モミジなどと比べると不思議な形で
やはり外国の花だろうと思う。明治時代に渡来したそうだが、今は公園や庭などで
よく見かけるようになった、成長が早く、近所の公園の並木に２年ほど前に
植えられたがもう見上げるほど枝が伸びて深い木陰を作るほどになった。

モクレン属らしく、
オオヤマレンゲや、タイサンボクにも似た花で、白い蕚が
花びらのように見え、小さくローソクのように先の尖った雌花を
ハケのような雄花が取り巻いている。花びらの下部にあるオレン
ジ色の模様が美しく、チューリップのように半開で上を向いた形も可愛らしい。