ヤマナシ

山梨の花が咲いていた。
一度ゆっくり見たいと思っていたので出合えて嬉しかった。
田舎の祖母の家に行く山道の丁度峠に当たるところに大きな山梨の木があった。
花の頃にはそこで腰を下ろして一休みした。
５歳くらいの時だったか、下から三番目の叔父が
遠くに行くというのでみんなで峠まで送っていったことがある。
そのときあたりが真っ白になるほど花びらが舞っていた。
おじはそのまま帰らなかったが白い花を見るとよく思い出していた。

この木から果物のナシに改良されたというがこの実は食べたことがない。
硬くてまずいそうだ。