ねじばな

日当たりのよい草原や道脇などに咲く。
小さなランの形をした花が花茎に沿って沢山咲くが
咲き方が螺旋状に見えるのでネジバナと呼ばれる。
ピンクの可愛い花で最近は芝生などにも生える。
ねじれ方は一様でなく中にはねじれていないのもあるが、
捩れていないとミニチュアのグラジオラスのようなので
やはり右でも左でもいいから捩れているほうがいい。

「もじずり」というのは昔の「忍摺り」のこと。
シノブの葉や茎で染めることを「忍摺り」といったが、
染めた布の模様がねじれたり乱れたりするので、
この花の捩れた様子から「もじずり」とも呼ばれるようになったとのこと。

「陸奥の しのぶもじずり・・」の歌はこの染められた布が枕詞なのだが
花を見ればこの歌を思い出す。