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もっと知りたいミュシャ―生涯と作品



千足伸行

装飾的で、色彩も柔らかく刺激的でないのが美しい。ミュシャには帰りたいところがあった。そんな望みが込められた絵をふと見に行ってみたくなる。

堺市立文化館 堺 アルフォンス・ミュシャ館からのメッセージ
アルフォンス・ミュシャは、 現チェコ共和国の南モラヴィア地方に生まれ、19世紀末のヨーロッパで興った装飾様式アール・ヌーヴォーの旗手として不動の人気を得た画家です。
アルフォンス・ミュシャ館では毎回、ミュシャの色々な一面を取り上げたテーマで作品を展示しています。

幸いミュシャ館までおよそ40分。高速道路で繋がる地域は近い。

個人所蔵のものを寄贈したそうだが、点数は多く代表作やポスターまで、当時のアールヌーボーと呼ばれた時代の一端を偲ばせるに十分だ。
精緻を極めた時代から、次第に郷土愛・祖国への回帰はミュシャの生涯にとって大きな課題であったのが感じ取られる。

パリ時代の華麗な美しい絵は装飾的な精緻な画風で目を引き成功の証が感じらる。
キリストと聖書を題材にした大作も見るべきところが多い。

初心者のためのこの本は、ただアウトラインを述べるだけでなく、筆者の深い知識に裏打ちされ、ミュシャのポイントを押さえた入門書としてもふさわしいと思う。

サラ・ベルナールを描いて世に出たというポスターを、一枚買ってきた。彼が認められた一枚「オリーブ」を持った絵だが、少し黄変したあたり時代を偲ばせる、ポスターより変形の額が高価だった(笑)


お気に入り度:★★★★☆
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