松岡圭祐
女性パイロットが空から東京を守る。戦闘シーンに注目。
旧作を改稿してシリーズ化したそうだが、前作を知らないので「クラシックシリーズ1」というのを買ってきた。
松岡圭祐さんは「催眠」以来だったが、前作からの予備知識が無くてもいいだろうと思った。
松岡圭祐さんは「催眠」以来だったが、前作からの予備知識が無くてもいいだろうと思った。
スピードとスリルとサスペンスというが、まさに全てを備えた元気の出そうな作品だった。
ハードな展開なのに、若い美しい女性が主人公というのも爽やかで、楽しめた。
* * *
岬美由紀は防衛大学で天才的な才能を発揮し、若くして戦闘機に乗っていた。
しかし、(どうも前作に繋がる話のようだが)、この死者を目にすることもあるという仕事を退いて、臨床心理士に転じる。
病院でカウンセラーになるのだが、そこで宗教を媒体にしたテロに関わっていく。
教祖が心理操作をしてテロを組織しているらしい。と、彼女は相談者からそれを知った。
名前も顔も隠した教祖がいることがわかり、その教祖の意図を阻止するため、多くの人をテロから守るため、美由紀が乗り出す。これもなかなか力が入って面白い展開になってくる。
爆弾の仕掛け、ハイテク機器を使っての攻防もある。航空自衛隊の戦闘機を使って東京を空から爆破しようとする犯人たちを水際で追い詰めていく。犯人の三機の戦闘機を追尾して交戦する美由紀にのめりこんで読む、ワクワクする物語だった。
さまざまな知識がリアルで、特に最後のシーンは手に汗を握る。ありえないかもしれない(実際これはないでしょう)ストーリーながら、十分楽しむことが出来た。元気が出る。
最後には美由紀の持つ使命感に思わずホロリ
お気に入り度:★★★★☆
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