エゴノキ

初夏の山で普通に見られる。それでも大人になって山で出合った時は丁度満開の頃で、
改めてなんと綺麗な花なのだろうと見とれてしまった。ところが子供時代、
この実をつぶして川に流して魚を獲るというので「毒があるから触ってはダメ」
と教えられ、そのためか近寄ってはいけない木だと思い込んでいた、大人たちも
そんな風に思っていたのだろうか、花好きの祖父も庭に植えていなかった。
ところが、この木は実を噛むとエグイのでエゴノキというので、魚を獲るにも
効果は薄いというようなことを知ってから、そういうことならと張り切って
近寄って見ることにした。ところが探すとなると花時にはなかなか出会えないもので、
今年になってやっと写すことが出来た。

下垂した花柄に無数に白い花が群がって咲き、５裂した花弁が開平しないで
傘のように少し蕾んでいる。花後まるくて硬い実がポロンポロンとぶら下がり
可愛らしい。最近公園や庭でよく見かけるようになった。