からたねおがたま

神社や庭に植えられているそうだが、初めて見たのは学校の植え込みだった。
物理教室の外にあって、季節になると窓から黄色い花が見えた。
横は広い通路になっていたので昼休みなどは
植え込みの下に伸びている芝生に座って話をした。
花をちぎるとバナナに似た甘い香りがした。
その花はクリーム色で緑のめしべの周りに少し赤いおしべがあった。
この花は公園に咲いていた、少し赤みがかってはいるが同じ懐かしい香りがした。

もくれん科ということでよく見ると、タイサンボクにも
オオヤマレンゲにもホオノキにも似ている。
小さい3センチくらいの花だがこのカップのような形から
中国では含笑花と呼ばれ、香りからバナナツリーとも呼ばれているそうだ。
含笑花という名前が好きなのはやはり東洋人だから？