ノアザミ のあざみ | 分類 キク科アザミ属 | 季節 夏 | 種類 花 | 撮影日 2002/05 | 場所 愛媛 久万 |
花の赤い色と形に惹かれて手を伸ばすと、とがった棘に刺されてしまう。 なかなか手強い。可愛い花だと思って近づくと「あざむかれる」。 それで「あざみ」になったとか。 歌にも歌われるほど親し深い花で厳しい冬をこえて開いた力強さが、 元気に伸びた葉や茎から感じられる。 大変健康的。葉には鋭い棘がありガクは粘っている。 丸く刷毛のような花には甘い蜜があり、 蝶がとまったり、小さな虫が集まっている。 「あざみのうた」というのがあり「山には山の憂い有り、海には海の哀しみや」と始まるが、 春に咲くアザミは哀しみとは無縁の明るさがある。 歌の花は秋に咲くアザミのことだろうか見る人それぞれに思い出があって、 周りの風景の中で、郷愁を呼び起こすのかもしれない。そんな身近な花。 写真を見て気が付いた。この針山のような花は、 小さな五弁花の集まりで中からめしべが突き出しその先に 花粉袋がある先が紫色のところもめしべのようだ。 昨年までは白い花が咲いていたそうなのだが、今年はこんなピンクの花が咲いた。 ↓一番下の写真「秋の種」 2006.05. 穂谷 撮影 |