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3か月で必ず結果がでる! からだの中から美しくなるレシピ



石川三知

題名の「からだの中から美しくなる」という言葉が気に入った。
外見は努力すればときには人工的に、美しく出来ることもある。心がけで表情を美しく保つこともできる。でも体の中はどうだろう。

最近興味深い本を読んだ(北村薫の創作表現講義 あなたを読む わたしを書く)。その中に、突然他者から見た自分を意識した瞬間がある、という文章が挙げられていた。驚いた。
自分という認識は成長するにつれてじわじわと自覚していくもののように思えるが、私にもこういった、周りの目を突然意識するようになった時がある。この瞬間は神秘体験のような不思議なものだと思って来た。
中学三年生だった。今でも周りの風景が妙な色彩を帯びて見えた時を覚えている。

変な書き出しだが、自分を意識しないでいたころは人生で無垢な恵まれた時代だったと、こんな時間があったことを今思い出しても何か宝物のような気持ちがする。
ただそういう気質に気が付いたからといって、突然何もかもが明晰にわかるようになるものでもないので、自分を見えるようになった環境に合わせるのにずいぶん苦労した。

子供時代の山の生活は、身体能力を上げて、体が軽く自由に駆け回ることができた。疲れを知らなかった。朝まで熟睡し、いつも機嫌がよくなんでもよく食べた。手のかからないいい子だと言われてきた。はた目にはつらいようなことでも感じることがなく能天気というのがぴったりだった。と今思う。

それが一変したのは子育てが終わったころに病気になってベッドに横たわり、術後の食事制限や運動制限を受けた時からで天井を見ながら、初めて人間は肉体組織(部品)が動くことで生きているのだと実感した。

見たことがある人体模型が、模型でなく自分の体を作っている様々な器官であるということを、リアルに少し気持ちも悪いように身にひきよせて感じられた。
そうして、それは小説などで読みふけり、様々なシーンで登場人物が右往左往したり悩んだりする他人ごとの世界が自分に降りて来た時だった。
そして、その後やっと足が地についた気がしている。知らず知らずに成長するのが当然のところを一つずつ節目を跳び越したのは私だけだろうか。

体というものは、美しくないものは皮膚や服で覆い隠され、チャーミングな顔とか、バランスのいい身体部品の長さとか、教養とかのせいで見た目やしぐさや言葉や気になる部分がろ過されて美しくなるように思っていたが。
一面は違うのだな、人はパンのみにて生きるにあらず。でもパンがあってこそ生き方も選べるという深遠な言葉だ。

作者はスポーツ栄養アドバイザーで、オリンピック選手を心身両面からサポートもしている。
後半はオススメレシピがあがっているが、そういったものをなぜ食卓に並べるのがいいのか、食事のとり方、肝心な栄養素など説明があるが、それよりも何よりもまず、優しく話しかけられてくれる言葉を味わう。
これが、どこにでもあるようなレシピ本や栄養分析本ではなく、それとなく生活習慣や食生活が、積み重なった結果体にはどんな影響が出るのか、体は食べ物でできていること。心が宿るも器も大切だということ。とわたしは、先生の前に座った幼稚園児のようににこにこしながら読んだのです。

体は一本の管がとり入れた食物の栄養素を管に乗せて配っていき、また不要になった副産物を回収して廃棄する。
必要なものが十分満たされ消化吸収されて適切に廃棄できて健康が維持されている。

確かに、食べる(咀嚼して飲み込む)というのは最初の行為だが、同じことなら、少しくらい食物の働きを知って、体の仕事を助けることが必要。

* どんな人も「食べて、寝て、動く」ことをしています。

⋆ 寝るときは体の中も寝る。起きるときは、体の中もきちんと起きる。
 「寝ているのだから睡眠状態になっているのは当たり前」と思うかもしれません。けれど、寝る前に食事をしてまだ胃の中にまだ食べ物が残った状態で寝てしまった場合、体の中の消化器官はフル稼働しています。

脳だって直前まで使っていたら、うまく「寝落ち」したりしても脳はまだ興奮して稼働中、結果寝起きも悪いのだそうで、読書はやめタイマーをセットして音楽でも聴こうかなとさっそく読んだ効果が上がる。

* 体は起きてから13時間くらいすると「そろそろ寝る準備をしよう」と思うようです。朝7時に起きたら夜8時過ぎ、朝8時に起きたら夜の9時あたりが13時間。遅くともその時間までに食事を終わらせそこから2時間くらいで寝る気分になっておくのもお勧めです。

いつも6時起床なので10時に寝るようにしましたが、そく実行といってもなかなか思うようにいかなかった。太陽とともに起きて日没とともに寝る用意をしようかな。(できれば)

* 「体を攻撃しない食べ方」とは
大切なのは「楽しくイキイキと暮らしていく上で、必要な食べ方を知る」
そのためには「体を攻撃しない食べ方=体に優しい食べ方を。「消化にいい食べ方」や「寝ているときは寝る」こと。体の仕組みを知ることです。

* 私たちは生まれたその日から酸化し、老化していきます。

生きていくには大気汚染や騒音、紫外線、タバコの煙、ストレス、加齢などのマイナス要因がある。
避けられないことをあれこれ悩んでいるより、細胞をイキイキさせ、ストレスに対応できる食べ物からも得ることを考えてみる?酸化を防ぐたべもの、食べ方を取り入れる。

100歳時代。2018年厚労省の調査で100歳以上の人口は6万5692人になったそうだ。

遺伝的にみるとそう長く生きられる家系でもないが、今のうちは体に喜ばれる食事を作り、心身を可愛がって、わずかな知識でも実行して体を美しくしていくのはいいのではないか。と図書館で借りた本だったので保存用に注文してしまった。


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