マイクルベイデン
リンダケニー
P·コーンウェルの焼き直しにしてもあまり成功しているとは言えない。
ショッピングセンターの建設予定地を掘り始めると人骨が出てきた。
自殺か他殺か。検死官のジェイクと弁護士のマニーが調査を始める。
自殺か他殺か。検死官のジェイクと弁護士のマニーが調査を始める。
一方、ジェイクの尊敬する先生で友人のピーターから、急な呼び出しがきて、急いでいってみると彼は末期の癌だった。何か言いづらいことがあるように見えたが無理に聞かないまま帰宅した。
そしてピーターの死の知らせが来る。
発見された人骨を調べていて、不審なことに気が付く。驚いたことに死者はマニーの父だった。
ピーターから預かった遺品の中に関係がありそうなものを見つける。
一方弁護士のマニーから、骨から名前が確定した父親の死因を調べて欲しいと依頼される。
なぜかジェイクとマニーは命を狙われながら、父親の入り組んだ過去を調べることになる。
作者が検死官と弁護士のご夫婦だそうで、特に検死官の仕事については書きすぎほどかかれている。その分リアリティは感じられるが。
コーンウェル発刊当時に、流行りに乗って読んだのでこの作品の書き過ぎは疲れるところがある。
軽いロマンス小説だろうと思えるくらい登場人物も少なく読みやすいが、グロテスクなシーンのこういう描写は苦手。
理系の検死官はなりふり構わない仕事人間だが、なぜだか人柄は温かくて思いやりもあるのが救い。
ファッションに人一倍気を配るおしゃれな弁護士とのロマンスも、平凡な展開で予想通り。
単純な話はわかりやすくて、たまにはいいかもしれないが、読んでも読まなくてもいいくらいのお手軽本だった。
題名を見て買ってきたが本棚整理のための備忘録。
お気に入り度:★★★☆☆
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