しゅろそう

林の中や草原などに生えているが、暗い色なので、
スイバの枯れた花が残っているのかと思って近寄ってみることもしなかった。
背丈も花が茎に付いている様子も、遠くから見るとスイバに見えなくもない。
花を写すようになって近寄ってよく見ると想像もしなかった発見があった。
近視眼で見ていたのが眼鏡をかけたように
一つ一つの花が鮮明に見分けられた。
暗赤色（臙脂色）の6弁花。めしべの先に鮮やかな黄色の花粉袋が付いている。
葉はシランに似て縦に繊維の形に筋が入っている。地味だが綺麗な花だった。
葉が枯れたときにこの繊維が棕櫚のように残るので名前が付いたそうだ。
黄色い花の咲くアオヤギソウの変種ということなので、この花も探してみたい。