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マスター アンド コマンダー

マスターアンドコマンダー 映画

マスター アンド コマンダー

「MASTER AND COMMANDER」 (2003年 米)
監督:ピーター・ウィアー 
原作:パトリック・オブライアン  
出演:ラッセル・クロウ (オーブリー艦長) ポール・ベタニー (船医マチュリン) ビリー・ボイド ジェームズ・ダーシー  マックス・パーキス


監督の名前を見て面白いかもしれないと思ったので何の前知識もなく見始めた。
出だしは、少し太っている艦長(ラッセル・クロウ)が窮屈そうにクラシックな船長服を着て、
帆船に乗っていた。これはCMでチラット見たアレか、とやっと思い出した。
それがなんと、面白くてあっという間に終わってしまった。
期待もなくてこんなに楽しい映画に出会ったのは幸運だった。
だがどうした訳か余り話題に上らなかったが、アカデミー賞では撮影賞と音響効果賞をとったとか。
アカデミー賞ってなんだかなぁと思っていたがまぁ見るところは見ているのだと、
この映画の事もあって少し見直した。


ナポレオン皇帝軍の「ケアロン」号とイギリス軍の「サプライズ」号との大西洋での戦い。
まだ帆船の時代で、(この帆船というのは、動かすのに大変な体力がいるものだ)
オーブリー艦長の「サプライズ」号は「ケアロン」号に比べて規模が小さく装備、
速力の点など相当に負けているので、出会った時は勝ち目がなさそうだと、乗組員は緊張している。
だが艦長は歴戦を勝ち抜いてきた伝説の人物なので、訓練のためと人手不足もあって乗船している少年の士官候補生たちは、信頼と憧憬を持って励んでいる。
小さい子供たちが可愛らしい。艦内には食料用に動物まで飼っているのだ。
ついに出あった両船の対決は、艦長の機智に富んだ戦略で乗り切る。
これが又緊迫感となんともいえない爽快感があって面白い。
戦って勝つためには手段を選んでいられない艦長の良心を、船医のマチュリンがうまく代弁している。
親友の二人は航海の平安な折にはそれぞれバイオリンとチェロを弾いて楽しんだり、艦長は乗組員と会食をして今までの戦いの話をしたりしている。
船長室は最後尾の大きく開いた窓がある気持ちよさそうな部屋だ。
船医は珍しい生物の研究が趣味でガラパゴスの近くを通るときは上陸できるのを楽しみにしている。
などほほえましい話もある。


今のように計器なども進歩していなくて操舵等すべて人力だった時代は、
戦うにも艦長の指揮に運命をゆだねていた時代だった。オーブリー艦長の活躍は見ていても楽しい。
嵐の中の帆船の走りは緊張感と共にロマンがある。
(そういえば前に見た「白い嵐」も帆船だったし面白かった)
壊れた部分をすぐに修理する様子など、船内の生活の仕方も興味深い。
「ケアロン」号に乗り込んだ時、艦長がベッドで死んでいた。
いくら相手の船医がそういったとしても、素直に信じるのはオーブリー艦長らしくない。
出あったことはなくても死んでいるのが本当に艦長かどうか一応疑ってみるものでしょう。
もう長く、超高額所得者になって、ステキなラッセル・クロウも太ってしまったんじゃないかな。
少し運動して引き締めて欲しい。
マチュリン医師のポール・ペタニーの奥さんはジェニファーコネリーだって。
やはりイギリス人はイギリスの人と結婚するのがいいのかな。
なんて余計なお世話かも。