読書偶然の犯罪 ジョンハットン偶然、犯罪に巻き込まれると凡人はこういうことになるのかもしれない。本人のじたばたと周りの困惑もありそうだ。ゴールド・ダガー賞受賞作の傑作ミステリ―という触れ込みにしては、読後感はよくなかった。師範学校の教師、コンラッドは、派...2019.03.17読書
読書偶然の祝福 小川洋子妙な経験やたとえ話や身近な描写には、大胆で奇妙な現実の雰囲気が広がっている。小川さんには、たまにどんな本も響かなくて、沈んでいるときなど、寄り添って話しかけてくれるような独特の雰囲気と味がある。日常的な落ち着きから逸れかけていると...2019.03.17読書
読書偶然の音楽 ポールオースターナッシュが壊れた家庭から飛び出した時は自由だった。遺産の残りで買った赤いサーフで広い大地を縦横に走るのは爽快だった。 拾った相棒はギャンブラーだった。そこからまた世界が新しく始まった。主人公ナッシュは、大学を中退して転々と...2019.03.17読書
読書不思議な羅針盤 梨木香歩梨木さんの日常を語るエッセイ。家の周りで咲く小さな花や人とのつながりを、優しく鋭い目で見つめ、温かい言葉でつづる、何気ない暮らしの羅針盤。梨木さんはふと歩いてみた隣との細い境、手入れのされていない庭で一綸やっと花をつけて咲いている...2019.03.17読書
読書不思議を売る男 ジェラルディンマコーリアン本の国から来た男の人は緑のボロ服の中にお話をまとっている、古道具に纏わるお話を手品のように取り出す。楽しくって、おかしくって時には不思議の国に一緒に行き、お客さんはその古道具が欲しくてたまらなくなる。エイルサは心...2019.03.17読書