サイトをSSL化しました。セキュリティアップ!

読書

読書

何もかも憂鬱な夜に

中村文則境遇に負けて(負けると言っていいなら)死を選んだ真下。孤独の中で人を殺してしまった山井。刑務官の僕は考える。中村さんの作品は「掏摸」から読み始めた。日ごろさまざまな小説の世界を楽しんでいると、たまにその後の彼の作品を手にして暗い世...
読書

作家の口福 おかわり

朝井リョウほか図書館の読書会に参加するようになって、自分ではあまり手を出さないようなジャンルの課題図書を読むようになった、このお勧めの味なエッセイ、面白かった。当日司書さんが選んで机の上に出してある課題図書関連本の山を眺めるのも嬉しい。私...
読書

偶然の犯罪

ジョンハットン偶然、犯罪に巻き込まれると凡人はこういうことになるのかもしれない。本人のじたばたと周りの困惑もありそうだ。ゴールド・ダガー賞受賞作の傑作ミステリ―という触れ込みにしては、読後感はよくなかった。師範学校の教師、コンラッドは、派...
読書

不思議な羅針盤

梨木香歩梨木さんの日常を語るエッセイ。家の周りで咲く小さな花や人とのつながりを、優しく鋭い目で見つめ、温かい言葉でつづる、何気ない暮らしの羅針盤。梨木さんはふと歩いてみた隣との細い境、手入れのされていない庭で一綸やっと花をつけて咲いている...
読書

不思議を売る男

ジェラルディンマコーリアン本の国から来た男の人は緑のボロ服の中にお話をまとっている、古道具に纏わるお話を手品のように取り出す。楽しくって、おかしくって時には不思議の国に一緒に行き、お客さんはその古道具が欲しくてたまらなくなる。エイルサは心...