サイトをSSL化しました。セキュリティアップ!

読書

読書

あの紫は―わらべ唄幻想

皆川博子わらべ歌と詩をモチーフにしている。それは夢の中から生まれたように、今になって現実ににじみ出てくる、夢だったのだろうか。その不思議にとらえられた人たちの話がなにか妖しい情感を醸し出している。前に読んだ「蝶」は詩や和歌が取り上げられて...
読書

いのちなりけり

葉室麟時代小説を読んでみようと本棚をみると葉室さんがいた。題名が気に入って買ったらしい。無骨ながら歌を愛する蔵人という主人公には似合わない表紙でびっくり。これでもいいのかと思ったら脳内イメージが吹っ飛んだ。いのちなりけり (上下) 葉室麟...
読書

Cの福音

楡周平朝倉恭助、悪なら悪でいい闇の中で闘え! 朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズ、この思いっきりハードボイルドな世界には言葉もない。 読みふけった頃を思い出して……。ミステリの背景はさまざまだが、これはアクションと言うがなかなかハードボイルド...
読書

かなたの子

角田光代はっきりとは見えないものがふと感じられることがある。忘れていた昔の出来事を不意に思い出すこともある。不思議なものに憑かれでもしたようなあのとき。異常なものに囲まれているのに気がつかないでいることも。 SFでもないホラーというのでも...
読書

「わかる」とは何か

長尾真「知る」こと「わかる」ってどういうことなのだろう。まず始めは、映画「ゼログラビティ」を見たことでこの本を読んでみた。 私はSFが好きだができれば映像化したものを見る(しかない)。文字や数式ではとても頭の中で鮮明な絵にならない、想像力...