読書街の灯 北村薫昭和初期の話、時代を感じながら読む。穏やかなミステリ要素もあるが、二人の女性の暮らし方が興味深い。巻末の沢山の文献を見ておぼろな記憶を手繰りながら、できればこれからの読書の指針にしたい。昭和7年が舞台。まだ、戦前からの爵位が残り、上...2019.03.17読書
読書裁きの街 キースピータースン記者ウエルズ・シリーズの4作目、これで取りあえずシリーズが終わる。構成で見ると、粋な書き出しで話の導入部からとても面白い。先の情報屋の一件で編集長が変わり、アイビーリーグ出身の、元気のいい気の強い女性がやってくる。 体制...2019.03.17読書
読書裁判の非情と人情 原田國男第65回日本エッセイスト・クラブ賞受賞 あまり知らない裁判官の生活や信条について身近に感じることができた。興味深く読みやすいコラム集。 命の不思議についてよく考える。最近読んだ“ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか” それはヒト...2019.03.17読書
読書裏返しの男 (創元推理文庫) フレッド・ヴァルガス男が裏返っている。裏切っているの間違いか。なぜ表紙がオオカミなの?読まないとわからないのだ、とつい手が出て借りてしまったが。おぉ裏返っていた。おもしろい読みかけの本に後ろ髪をひかれながら、雑用に出かけた。待ち時間があっ...2019.03.17読書
読書茜さす〈上〉 永井路子今どきの若い女性が、明日香に憧れて発掘調査に参加する。お嬢様育ちのなつみがそこで成長していく。遺跡を掘り進んでいくにつれ、時代の波と戦った歴史の影の人々が永井さんの筆で爽やかな息吹とともに蘇る。「茜さす」(上下) 女子大で国文学を...2019.03.17読書