読書沼地の記憶 トマス・H.クック題名には無理があるように思うが、最後まで読むと、やはり巧みな構成が納得できる。クック流の過去の回想にいまだにいえない悲しみが尾を引いている、そんな物語にひかれる。クックの作品では「死の記憶」の評価が高い。 それに加えて彼...2019.03.17読書
読書海に住む少女 シュペルヴィエルとても読みやすく薄い本だったが後々まで残る、悲しさと美しさとが書かれていた。シュぺルヴィエルはウルグァイで生まれたが、1歳前に両親が相次いでなくなり、フランスの祖母に預けられる。その後ウルグアイにいた伯父夫婦にわが子のよう...2019.03.17読書
読書消された政治家・菅原道真 平田耿二難しい官位の読みや意味にぶつかりながら読んでいると、1100年の流れの向こうに道真という人を感じることができた。 著者の平易な解説で疑問が少し薄れたようだ。先に読んだ大岡信著の「詩人菅原道真」は、歴史と文学の面から主に道真の残した...2019.03.17読書
読書深紅 野沢尚第22回吉川英治文学新人賞 江戸川乱歩賞の「破線のマリス」は面白かった。この「深紅」は衝撃的な出だしで事件の残虐性が際立った作品だ。目次は第一章から第五章まである。第一章 事件が起きたとき修学旅行で信州の高原にいた小学校六年生の秋...2019.03.17読書
読書湿地 (創元推理文庫) アーナルデュル・インドリダソン話題の本を読んでみた。北欧の作品だがアイスランドは初めて。ガラスの銀賞2年連続受賞。 CWAゴールドダガー賞受賞。いま世界のミステリ読者が最も注目する北欧の巨人ついに日本上陸 この帯を読んで期待して待っていた...2019.03.17読書