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読書

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冬の犬

アリステア・マクラウド遠い祖先の血を受け継ぐ、島の人たちの今、家畜を交えた暮らしをつむぐ珠玉の短編集。北アメリカの5大湖の東オンタリオ州から東に位置する半島の先、左には「アン」のプリンスエドワード島が見える。 そこはケープ・ブレトンに島あ...
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冬虫夏草

梨木香歩上ったこともある、遠く見ることもある鈴鹿の山に、こんな話も埋ずもれていたのか。ほっと今を忘れ時の流れに埋もれそうな物語が生まれる山でもある。これの前編のような 家守奇譚は、綿貫征四郎が住んでいる家の周りで起きた話だった。手入れのさ...
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偶然の犯罪

ジョンハットン偶然、犯罪に巻き込まれると凡人はこういうことになるのかもしれない。本人のじたばたと周りの困惑もありそうだ。ゴールド・ダガー賞受賞作の傑作ミステリ―という触れ込みにしては、読後感はよくなかった。師範学校の教師、コンラッドは、派...
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偶然の祝福

小川洋子妙な経験やたとえ話や身近な描写には、大胆で奇妙な現実の雰囲気が広がっている。小川さんには、たまにどんな本も響かなくて、沈んでいるときなど、寄り添って話しかけてくれるような独特の雰囲気と味がある。日常的な落ち着きから逸れかけていると...
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偶然の音楽

ポールオースターナッシュが壊れた家庭から飛び出した時は自由だった。遺産の残りで買った赤いサーフで広い大地を縦横に走るのは爽快だった。 拾った相棒はギャンブラーだった。そこからまた世界が新しく始まった。主人公ナッシュは、大学を中退して転々と...