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読書

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茜さす〈上〉

永井路子今どきの若い女性が、明日香に憧れて発掘調査に参加する。お嬢様育ちのなつみがそこで成長していく。遺跡を掘り進んでいくにつれ、時代の波と戦った歴史の影の人々が永井さんの筆で爽やかな息吹とともに蘇る。「茜さす」(上下) 女子大で国文学を...
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草祭

恒川光太郎町外れの道を何処までも歩いていくと、不思議な世界に続いているのだろうか。傑作短編集。 話は幻想的で夢のようだが、短くてすぐに読み終わってしまった。少し残念。 子供の世界は、まだしっかり現実が根付いてはいない、自分の子どもの頃でも...
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薔薇忌

皆川博子やはり妖しい皆川博子の世界。久し振りの皆川博子さん、さんといっていいのか今年で85歳になられた今まで10指に余る賞を受けて、文化功労者にも選ばれた。 多くの作品は、幻想的と冠がつく、長編小説、切れのいい短編(それでもなお妖しい)...
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藁の楯

木内一裕少女を残虐に殺し犯して捨てた犯人が出所してきた。間もなくまた一人の少女を犯して殺した。だがその子は富豪の孫だった。富豪は三大紙に全面広告を出す。 <この男を殺してください> 黒々としたバカでかい文字が踊っていた。 その下に大きな顔...
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虫樹音楽集

奥泉光「シューマン」から「ジャズ」へ。 ザムザの変身から宇宙樹へ。 虚実の境なく奥泉光の言葉が形つくる異空間。カフカの「変身」のように「孵化」~「幼虫」~「変態」をなぞりながら狂気をはらんだジャズ演奏家(テナーサックス・バスクラリネット)...