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木練柿(こねりがき)

あさのあつこ「弥勒の月」に続く二作目 「宵に咲く花」「木練柿」が特に情感にあふれ、三人の、今、過去につながる話に事件が絡んで面白い。 「木練柿」はシリーズの核になる三人を巡る、4編の短編から成っている。  「楓葉の客」 「遠野屋」でかん...
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本取り虫

群ようこ群さんは独身だけど、家族がいてもいなくても、楽な生き方はこうでないと。群流のあれこれ。女性に好かれるエッセイを書く人だと聞いて、どんなどんなとはじめは好奇心で読んでみた。 1996年発行。それでも中で取り上げられている本は、とて...
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朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕

今野敏アルコール中毒でもない、奥さんに逃げられてもいない、というか心から信頼されている。辺鄙な部署に左遷されてもいない、一匹狼でもない、でもそれなりに悩みはあるがごくまともな刑事もたまにはいいかも。冒頭、コンビニ強盗で暮らしている不良たち...
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李陵・山月記

中島敦死を見つめて生きた作家、中島敦。 遺稿「李陵」、「山月記」を読んだ。 初めて読んだ、宿題が済んだ気がする。「山月記」は亡くなった年に書かれて「文学界」に掲載され「名人伝」は「文庫」に掲載。「李陵」「弟子」は遺稿としてそれぞれ「文学界...
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東京自叙伝

奥泉光奇想天外!新境地?いやそのまんま。奥泉流の世界は東京好きの地縛霊。古代から東京の地に憑依して変化し、時代の流れにもまれ続けて今に至る。このぶっとんだ作品、結構面白かった。面白くて二度読みまでした「シューマンの指」を書いた人なので、内...