サイトをSSL化しました。セキュリティアップ!

読書

読書

最後の命

中村文則中村文則の作品に共通する、心の暗い部分に埋まりそうなテーマに共感しながら、どこか反社会的な生き方をする登場人物たちにやりきれなさも感じる。読んでみた作品はストーリーの流れに乱れが無く、減速する箇所もなく、感じるはずの抵抗は少なかっ...
読書

最後の物たちの国で

ポール・オースターアンナ・ブルームは兄を探して船に乗った、着いたのは存在が消えていく国、迷い込んだ国で生きぬかなくてはならないが。現代の寓話。ニューヨークが舞台になっている三部作の後、1987年に、「ムーンパレス」の前に書かれた作品だが、...
読書

文庫版 死ねばいいのに

京極夏彦ケンヤが「死ねばいいのに」と言いたい気持ちはわからないでもない。「じゃ殺してくれ」と言われたらどうするのだろう。まぁそんな話ではないけれど。たとえば、京極堂シリーズとか巷説百物語シリーズなど、作者の長い薀蓄や、初めてお目にかかるよ...
読書

文車日記―私の古典散歩

田辺聖子先日奈良を歩いてきた。天平・白鳳時代の寺や仏を見ていると 奈良の都は時の中で静かだった。高円山を道路がとりまき、しばらく見ない間に風景が変わっていたが。帰って目についた有名すぎる古代の本を読んでみた。  昨年、たくさんの本の中から...
読書

断罪

和久峻三「赤かぶ検事」など沢山の作品で親しんできた、和久峻三さんの作品をみつけた。1984年刊のずいぶん前のものだけれど、全く時代のずれを感じないで読了。美貌には恵まれたが、倫理観の欠如で奔放すぎた生活の結果、誰の子供かも分らない息子がい...