読書パウル・ツェラン詩文集 パウルツェラン詩になった戦争の傷は、まだ生々しい。災厄は次第に遠くなるはずが、文字の中では常に今でも、呼びかけが続いている。石原吉郎さんの詩を初めて読んだとき(全詩集でなく、どこかに発表されていた詩か代表作集)シベリアに強制収容されていて...2019.03.17読書
読書パライソ・トラベル ホルヘ・フランコ憧れのニューヨークへ、2人は密入国を企てた。読み終わるまで時間がかかった。面白くないのではないし、分かりにくくもない。それでもなかなか進まなかったのは、珍しい構成だったので馴染むのに時間がかかった。一度目は、時間の流れに慌...2019.03.17読書
読書パレード 吉田修一4人の男女がマンションの部屋をシェアして暮らしている。適当な距離を保って快適だと思っていた。それが長引くとお互いのかかわりも深まって。第15回山本周五郎賞受賞作 都内の2LDKのマンションに男女4人が暮らしている。男部屋、女部屋と...2019.03.17読書
読書パーク・ライフ 吉田修一サラリーマンが公園で知り合って、ふとしたことで口をきき、何気ない付き合いが始まる。それだけ。以前、話題になった「悪人」を読んだ感想で、可もなく不可もない話だと書いた覚えがある。被疑者にされた恵まれない育ちの素朴な青年と、電話で知り...2019.03.17読書
読書ハルムスの世界 ダニイルハルムス悲しみを越える前衛の言葉は、今も変わらずに生きている。こんな本かなと予備知識で想像はしていたけれど、それをはるかに越えるほど面白かった。 ただ面白いのではないところに深く残るものがある。書かれた時期がスターリンの恐怖政治の...2019.03.17読書