読書偶然の祝福 小川洋子妙な経験やたとえ話や身近な描写には、大胆で奇妙な現実の雰囲気が広がっている。小川さんには、たまにどんな本も響かなくて、沈んでいるときなど、寄り添って話しかけてくれるような独特の雰囲気と味がある。日常的な落ち着きから逸れかけていると...2019.03.17読書
読書偶然の音楽 ポールオースターナッシュが壊れた家庭から飛び出した時は自由だった。遺産の残りで買った赤いサーフで広い大地を縦横に走るのは爽快だった。 拾った相棒はギャンブラーだった。そこからまた世界が新しく始まった。主人公ナッシュは、大学を中退して転々と...2019.03.17読書
読書偽りのレベッカ アンナ・スヌクストラレベッカは16歳の時失踪した。11年たってもまだ行方が分からない。万引きで捕まった主人公は「誘拐されたレベッカ・ウインター」ですといった。efさんのレビューで面白そうだと図書館に予約したらすぐに来た。主にミステリを読む...2019.03.17読書
読書傘をもたない蟻たちは 加藤シゲアキ本屋さんでカドフェス2018の棚に並んでいた中からタイトル買いをした。 読み始めて作者のプロフィールを読んだが、なんと彼は30歳の若者で、ジャニーズのタレントだった。失敗したかもと思いながら。だからどうというのではないが、タレ...2019.03.17読書
読書世阿弥殺人事件 皆川博子佐渡ツアー一行が、「能・田村」の鑑賞中に、階を走り下りてきた演者に一刀のもとに斬られた。犯人は逃げて行方がしれない。誰が、なぜ。かつて世阿弥が佐渡に流された、最初はその跡を辿ってみようという計画だった。その上研究者たちは、文献を比...2019.03.17読書