日本最大の面積の村である十津川村。
その96%は山林。
深い山合いを流れる木津川には、両側の村と村とを結ぶ吊橋がたくさん架かっている。
秘境感たっぷり。
雨量の多い紀伊半島の中央にあり、水に恵まれている土地なのであちこちに冷たい湧き水や滝、水量が豊富で美しい川やダムがあり爽やかな旅に恵まれた。
温泉も多く、谷に沿って作られた露天風呂からの景観はすばらしく、まだ風も涼しく気持ちが良かった。
風景と道のり
風景 | 道案内 |
↓写真をクリックするとそれぞれの詳細ページが開きます↓ | 西名阪自動車道「柏原」→R165→R24→R168で五條市へ入る。 川に沿ってトンネルをくぐりながら曲がりくねった山道を行くと右手前に大きな猿谷ダムが見えてくる。 山間の道が続くが、左は山、右は深い川を見下ろしながら進んでいく。 頻繁に「落石注意」の看板がある。大きな石が転がっていたりもした。 ところどころ工事の看板があり、道はきれいに舗装されてきているので曲がりくねっていても走り易い。 そのうちに「谷瀬の吊橋」に着いた。遠くからも見えて始めて、そこからでも吊橋の長さが分かる。 水量が多いところを選んで汲みやすく整備したという4つの湧水の中の一つ、「三里山の水」。 広く大きな風屋ダムから東へ「滝川」に沿っていくと「日本の滝百選」にに選ばれている落差32mの「笹の滝」があり、その綺麗な水は県内31か所ある「やまとの水」に指定されているという。 でも今回は時間が無くなったので、残念ながらそのままR168を進む。 7~8km程進むと「湯泉地温泉」がある。そこの550年の歴史を誇るという温泉に入ってみようと張り切って行くと、行き過ぎてしまって、Uターンをして探しながら行くと、大きな道路から右に入ってすぐだったことがわかった。
「泉湯」で一風呂浴び、いい気持ちになって進むと、すぐに「道の駅『十津川郷』」があった。 土地の沢でとれたワサビがおいしかった。食後の蕎麦湯もおいしかった。 案内によると、その先の「十津川温泉 ホテル昴」の色々な温泉も楽しそうだったが、山の花や風景に気をとられ時間が足りなくなって仕方なく、帰路のR425へ入った。 何気なく景色を見ていても、吊橋はたくさん見かける。 途中、「紀伊半島森林植物公園」があった。 この頃になるともう落石注意の看板は見慣れてきたが、通り過ぎるときに開けてる窓からカラカラと岩が落ちてきている音が聞こえたり、遠目で石が今どんどん落ちているのが見えてたりすると、この道へ来たのが雨の前後でなくて良かったとつくづく思って、スリルを楽しめた。 この日の天気予報では午後から曇りでところによっては雨だったので、午後から覚悟していたのだが この日はついていた。 1台しか通れない白谷トンネルは、中程に2箇所行き違いの為のスペースが設けられている照明のないトンネルで、そのトンネルを抜けるとちょうどそのあたりが頂上のようで、カーブに広い駐車スペースがあったのでそこで一休み。 遠く紀伊山脈が重なって、墨絵の様なグラデーションを見せて霞んでいた。 車のエンジンを切って外へ出ると通る車やバイクもなく、ビックリするほど静かだった。 その後は難なくカーブの続く山を下り、また少しなだらかな川に沿って走ると、突然人家がでてきて下北山村に入った。 そこからR24に乗り、軽い渋滞にあいながらも順調に西名阪「柏原」から高速に乗って1時間程で帰ることができた。 降水量は勿論多い十津川村で、これだけ天気がいい日に来ることができたのは、振り返ってみてうれしかった。 日帰り旅行の割りに結構楽しめたんじゃないかと思った。 まだまだ山は深く温泉にも恵まれ、周りには熊野、瀞峡など見所は残っている。大雑把に走っただけだが、たっぷりと山の空気を吸って帰ってきた。 特産品のめはり寿司はちと辛かったが、素朴な高菜漬けの味がした。 |
|
十津川村周辺で出会った山野草
旅行中、車の中から道端や山の中に目を凝らして見つけた山野草です。