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読書

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さようなら、オレンジ

岩城けいオーストラリア。どこに住んでも生まれた風土を心の奥底に秘めていることを、故郷を離れてより強く意識する二人の女性と、それを取り巻く人々の暮らしを書く。一人は祖国の戦火を避けて二人の息子とともに逃れてきた黒人女性「サリマ」  夫の研究...
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さよならドビュッシー

中山七里このミス大賞の本、オススメで知って読んだ。 音楽に絡めたミステリだが、事故にあった高校生の遥が怪我に負けず(それも火傷から)立ち上がっていく物語だった。火災で亡くなった祖父の莫大な遺産を受け継ぐことにはなったが、自分も重度の火傷で...
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さよなら渓谷

吉田修一映画の衝撃で、つい原作に手が伸びた。暑い夏の空気の中で傷ついた女と傷つけた男の暮らしが重かった。読むよりずっと先に映画を見ていた。 映画を見たらあまり原作は読まないのだが、この映画には主演の二人の、お互いを癒すように見えて、過去か...
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すべての美しい馬

コーマックマッカーシー少年たちの旅の中で、美しい馬が旅に寄り添い慰め、より美しく輝いている。 全米図書賞。 全米書評家協会賞受賞作。コーマック・マッカーシーの世界はグロテスクで残酷だ。が、国境三部作といわれる第一作のこれは、ストーリー性...
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その言葉を

奥泉光若い時代の心の底にうっすらとうずくまっている禍根が、年とともに折を見てはあらわれることがある。がだそれは次第に人生の一部になって忘れられていく。 奥泉さんの初期の秀作。読みたかったのでとても満足した。ジャズがらみの一編と、もう一編の...